壽 - ことぶき: Kotobuki

当の本人を日本に残して、Shorinのお作品の一つが海を渡り、ただいまNYのギャラリーに飾って頂いています。 そして、ありがたいことに、売価$500の値札をつけて頂いております。 (@@)/
 
一昨年、師匠が New York 展を開いた会場 hpgrp gallery で開催中のイベント http://www.zeroartjapan.com/about/ の一貫として、他の日本人アーティストの方々と一緒に展示して頂いているのです。 このようなイベントは、初めての経験で、自分でもとても驚いています。 

この作品  「壽」 - ことぶき  は Shorin のお気に入りの小さな作品です。

http://www.zeroartjapan.com/artwork1.php?-Shorin-Higashimura-congratulation=105 

この字を見ていて、例えば、ご結婚、お誕生、長寿のお祝いといった慶事の日に、自分の心に喜びの気持ちが広がるとき、それは、たとえばサッカーでゴールが決まったその一瞬のような、ドラマチックで劇的な感動とはまた違い、その喜びが、自分の中に少しずつ湧いて起こり、まるで心に沁みるように広がり満ちていく、そのような心持ちではないのだろうか、と・・・ 

それはまことにほのかな幸せが、じつに静かに、ゆっくりと、しかし次第に確かなものとして心に満ち満ちてくるような、そのようなものではないかと思われるのです。 
 
Shorinはふだん、「 良くも悪くも線は明確に 」 と、自らに課しているのですが、この作品は、薄墨を使い、「 にじみ 」  と  「 かすれ 」  で書いてます。 慶事の喜びに恵まれる日に、ひとの心に静かに満ちていく幸せを、優しく表現できていれば、うれしいなと思っています。 

また、わたくしごとながら、このような機会に恵まれましたこと、大変光栄に存じます。 本イベントに関わるすべてのみなさまと、ご指導頂きました 書美院 内野七色 先生 に心から深く御礼申し上げます。 

松凛