扇子 (浜節): Japanese fan (HAMABUSHI)

「自分で書いてもいいし、なんなら僕が書いてあげてもいいよ。」 と師匠が言って下さったので、じゃあこの際 (?) 名人にお願いしちゃおう、ということでちゃっかり 師匠  内野七色先生 に揮毫して頂きました。 そしたら " ちょっと現代風に書いたよ。 楽しそうかなって思って。” って。(笑) 

Shorinの通うお教室 書美院 では、普段の稽古以外に、ときどきあるテーマを決めたゼミが開催されるのですが、先日その一環で ”扇面” に書くというテーマの講義があり、その時に仕立てて頂いた扇です。

題材は 長崎の民謡で 「 浜節(はまぶし) 」です。 少し前の、吉永小百合さんの映画 「長崎ぶらぶら節」の中で、原田知世さんがとても上手に歌っておられたのが印象深く、以来ずっと心に残っていていつか書いてみたいな、と思っていたのですが、師匠手ずから書いて頂いて、たいへんありがたく存じます。  

先生に書いていただいた紙が扇子に仕立て上がってきて、お教室で受け取った時、ずっと以前、夏のゆかたを仕立ててもらったのが家に届いたときに、母がたとう紙(お着物を包んである和紙)を広げて見せてくれた、その時のわくわくした気持ちを思い出して、とても嬉しくなりました。 宝物がひとつ、増えました。 (^ ^)/  

先生、美しい扇、ありがとうございました。 大切にさせて頂きます♪


「 浜節 (はまぶし) 」

浜じゃ えー 浜じゃ 網(あみ)引く 綱(つな)を引く 
陸(おか)じゃ 小娘の 袖を引く

今宵 えー 今宵 泊まりの 港に入りて
波も静かな かじ枕